肛門科では痔の治療、特に治療翌日からお仕事、学校、家事が可能な保険適用の痔の日帰り手術に力を入れています。
痔核（いぼ痔）、裂肛（切れ痔）、痔瘻（あな痔）、脱肛、肛門周囲膿瘍、かゆみなど様々な症状に対応しています。
痔は早めに受診して適切な治療を受ければ、楽な治療で短期間に治せる可能性が高い疾患です。再発させないためにも、専門的な診療を受けることをお勧めします。
当院では痛みなどを最小限に抑え、患者様のプライバシーに配慮した上で診察・治療をおこなっていますので安心してご相談ください。
肛門科を受診される方の多くは、「恥ずかしい」という思いや治療に多くの不安を持って来院されます。
肛門科診療を受けた多くの方が、保存的治療（生活習慣、排便習慣、食事）などで改善が見られますので、重度な症状でなければ手術が必要なケースは少なく、専門医が患者さまに十分な配慮をした上で適切な診察をいたしますので安心してご来院ください。
また、従来入院で行われていた手術も当院では日帰り手術で対応が可能です。
入院が必要と判断したケースには責任をもって提携病院へ紹介させていただきます。
痔核（いぼ痔）は、直腸の下や肛門にある静脈を含めて肛門を閉じる役割をするクッション部分がうっ血してふくらんだものです。この痔核が肛門の内側にできたものを内痔核といいます。
症状としては痛みはほとんどありませんが、排便時の出血や、脱肛して気付く事が多いです。脱肛した際は、肛門に異物感が生じます。
脱肛しても排便が終わると自然に戻る状態や指で押さなければ戻らない状態もあり、症状が悪化すると指で押しても戻らなくなる場合があります。
肛門の外側にできたものを外痔核といいます。肛門の外側に血まめ（血栓）ができた状態を、血栓性外痔核といいます。 症状は腫れて痛むことが多く、血栓性外痔核の場合、破けて出血する場合があります。
切れ痔（裂肛）とは、肛門の出口付近にある肛門上皮という皮膚が切れた状態の痔です。便秘気味の若い女性に多く、肛門内側の痛覚の多い場所に発生するので、痛く感じる事が多いです。
出血はトイレットペーパーに少し付着する程度から、便器の水が赤くなるほど血が出る場合もあります。
肛門の肛門小窩というくぼみの中に便中の細菌が入り込んで感染し、化膿してしまう病気です。歯状線（肛門上皮と直腸粘膜の境界部分）に大腸菌などが感染すると、炎症が起こって化膿し、膿がたまります。
この症状が繰り返されることによって、膿が皮膚を破ってトンネルのように貫通してしまう症状を痔ろうといいます。
日帰り手術は、お仕事など日常生活への早期復帰が可能で、早ければ翌日のお仕事復帰も可能です。
ビジネスや学業、家事、育児、介護などで早期の日常復帰が必要な方も安心して手術を受けられます。
痔の治療の基本は保存療法ですが、保存療法を行っても出血がひどい方や日常生活に支障をきたす場合には手術を検討します。
症状が軽度であるほど、簡単な処置で治る可能性が高まりますので、痔の症状でお困りの方は、当院にぜひご相談ください。
血栓性外痔核で痛みの強い場合は、同日に局所麻酔後切開し血栓を取り除きます。
手術時間もとても短く、同日に仕事や入浴も可能です。
診察時間内に手術を行いますので、予約の必要はありません。
局所麻酔で腫れている部分を切開し、たまっている膿を排出します。
皮膚の毛穴から細菌感染して形成された肛門周囲膿瘍は切開のみで治癒が可能です。
痔ろうの場合、切開して一度治癒しても「ろう管」があるため再発することがあります。その場合は「ろう管」の処置が必要になります。
症状や生活習慣、現在の排便の様子などをお伺いします。
横向きに寝ていただき、まずは視診で状態を確認します。
腫れや腫瘤の有無、内痔核脱肛の有無などを確認します。
次に触診、指診を行い、痔核の程度、切れ痔の有無、直腸の病変などを詳細に確認します。
診察・検査のあとは、治療法のご説明をいたします。治療法は、現在の症状や患者さまのご状態を併せて選択します。
痔と診断された患者さまには、生活習慣改善のアドバイスもさせていただきます。
