2026年4月11日

日常の料理やDIY、子供の外遊びなど、ちょっとした油断から起きる「切り傷」や「やけど」。ドラッグストアの絆創膏で自分で治そうとして、痛みが続いたり、酷い傷跡が残ってしまったりした経験はありませんか?当院の一般外科では、痛みを極力抑え、傷跡を目立たせないための専門的な処置を行っています。本記事では、家庭でできる正しい応急処置の基本と、外科を受診すべき怪我の見極め方について解説します。

「擦り傷ができたら、まずはマキロンなどでしっかり消毒して、乾かしてかさぶたを作る」
一昔前までは、これが傷の治し方の常識とされてきました。しかし現在の医療では、この認識は大きく変わっています。
傷口には砂やホコリ、ばい菌がたくさん付着しています。まずは水道水(流水)で、傷口の汚れを綺麗に洗い流すことが最も重要です。
強い消毒液は、ばい菌だけでなく、傷を治そうとする自分自身の正常な細胞(細胞を再生させる成分)まで殺してしまいます。水で洗うだけで十分です。
傷口から出る「ジュクジュクした液(滲出液)」には、傷を治すための重要な成分が含まれています。この液を保つために、市販の「キズパワーパッド」などのハイドロコロイド素材の絆創膏で傷口を密閉し、湿った状態を保つのが、傷跡を残さず早く治す秘訣です。
やけどの場合も同様に、まずは「水道水をかけ流して、最低でも5分〜10分以上しっかり冷やすこと」が何よりも大切です。

軽い擦り傷であれば市販の絆創膏で綺麗に治ることも多いですが、判断を誤ると、傷口が化膿したり、治った後に大きなケロイド(盛り上がった傷跡)が残ってしまうことがあります。以下のような場合は、自己判断で処置を続けず、すぐに外科を受診してください。
・ 傷口が深く、出血がなかなか止まらない
・ 傷口に砂やガラスの破片などが深く入り込んで、水で洗っても取れない
・ 動物(犬や猫など)に噛まれた、またはサビた釘を踏んでしまった(破傷風などの感染リスクが非常に高いです)
・ やけどの範囲が広い、または水ぶくれ(水疱)ができている
・ 数日たっても痛みが引かない、傷の周りが赤く腫れて熱を持っている(感染・化膿のサインです)
特に「水ぶくれができるやけど(Ⅱ度熱傷)」は、市販の薬で自己処置をすると、水疱が破れて感染を起こし、酷い跡が残る可能性が高いため、必ず医師の診察を受けてください。

「傷の治療は、消毒の時に染みて痛いから行きたくない」とお子様が泣いてしまったり、大人の方でも苦手意識を持たれたりすることがあります。しかし、当院の一般外科では、患者様の負担を第一に考えた治療を行っています。
前述のとおり、現在では無理に強い消毒薬を塗ったりはしません。必要に応じて適切な局所麻酔を使用し、傷の洗浄や縫合を行うため、治療中の痛みを極力少なく抑える工夫を徹底しています。
傷がどのように治っていくかを見極めるのは外科専門医の腕の見せ所です。傷口がパカッと開いているものは、医療用のテープで寄せたり、細い糸で丁寧に縫合したりすることで、将来的に傷跡が線のように目立ちにくくなるよう最善を尽くします。

当院は「地域のかかりつけ医」として、患者様にとっての【通いやすさ】と【利便性】をとても大切にしています。
そのため、最初から当院で怪我の治療をしていない患者様であってもまったく問題ありません。
例えば、「遠くの大きな総合病院で手術を受けたけれど、その後の毎日の傷の消毒や、経過観察、抜糸のためだけに、わざわざ1時間かけて大病院に通うのはとても大変だ」というお悩みは非常によく聞かれます。
当院では、他院で行われた処置の引き継ぎや、継続的な消毒・抜糸といったケアを喜んでお引き受けしております。大病院との連携もスムーズにとれますので、安心して「近所の通いやすい外科」として当院をご利用ください。

日常生活での怪我や火傷は、曜日や時間を問わず突然やってきます。「日曜日に子供が料理を手伝っていて指を切ってしまった」「休日のDIY中に釘を踏んでしまった」…そんな時に、頼れる外科が近くにあることは大きな安心につながります。
当院では平日だけでなく【日曜日の午前診療(9:00〜13:00)】も行っております。救急科専門医として数々の外傷を処置してきた院長をはじめ、経験豊富なスタッフが迅速に対応いたします。また、当院は内科診療も同時に行っているため、「怪我の治療で細菌感染を防ぐための抗生物質(飲み薬)」や「痛み止め」の処方も、患者様の持病や体質に合わせて安全に行うことが可能です。
たかが切り傷、されど切り傷。「これくらいで病院に行ってもいいのかな?」と迷うような怪我でも、絶対に断ることはありません。傷跡を綺麗に、そして何より安全に治すために、お気軽に当院までお越しください。